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社会実装例/大学発ベンチャー
社会実装例/大学発ベンチャー2024
□株式会社FineMetrics
大学院国際社会科学研究院 教授 真鍋 誠司、教授 本橋 永至
【ベンチャーの基礎となる研究成果】 |
➀海外特許費用の統計的予測手法に関する研究
本研究では、海外特許費用をより正確に予測する方法を見出すべく、複数の統計的手法を比較検討する実証研究を行ないました。その結果、所定のアルゴリズムを用いて、複数の手法の中から状況に最も適した手法を選択することで、将来の海外特許費用をより高い精度で予測できることを明らかにしました。 |
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➁スタッキングアルゴリズムを用いた特許拒絶理由類型の判別 出願が拒絶される際、特許庁から出願人に対して、拒絶理由が記載された拒絶理由通知書と 呼ばれる文書が送られます。過去の拒絶理由通知書を分析し、明細書作成業務の課題を発見することに より、適切な対策を講じることができます。本研究では、過去の拒絶理由通知書のテキストデータを用いて,拒絶理由条項ごとの拒絶理由類型を判別する手法を開発しました。具体的には、複数のモデルから予測値を求め、その予 測値を特徴量とするメタモデルから最終的な予測値を求めるスタッキングアルゴリズムを ベースとする判別モデルを構築し、提案手法は従来手法よりも判別精度が高いことを示しました。 |
参考:横浜国立大学プレスリリース「知財力強化のためのDXソリューションを提供する横浜国立大学発ベンチャーを設立」(2022年2月15日)
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/27646/34_27646_1_1_220215022020.pdf 株式会社FineMetrics: https://finemetrics.co.jp/ |
□UNTRACKED株式会社
大学院環境情報研究院 教授 島 圭介 【ベンチャーの基礎となる研究成果】 ・ヒトのライトタッチ現象(右図)を利用したバランス能力向上装置を開発 ヒトは身体を支えるほどの大きな力を外界へ 加えずとも、何かに指先で軽く触れていると安 定して立つことができ、転倒しにくくなること が知られています。この現象は Light Touch Contact (LTC)と呼ばれ様々な研究がなされてい ますが、この効果を得るためには指先が固定点 へ触れることが必要不可欠であるため機械的 |
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支持がない場所では行うことができないという問題点があります。そこで研究グループでは、何かに触れたときの反力を振動で表現して指先に与えることでこの現象を再現できることを世界で初めて発見し、開発したデバイスを装着することで評価指標が有意に低減したことを示しました。そして全く新しい立位・歩行サポート法として、指先の接触加速度情報のみを利用して 何かに触れたときの反力を近似的に推定してフィードバックする小型ウェアラブル転倒予防装置を開発・提案しました。 |
参考:横浜国立大学プレスリリース「立位年齢®により転倒のリスクを見える化するベンチャーの株式会社を設立」(2021年6月1日)
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/26409/34_26409_1_1_210601124751.pdf UNTRACKED株式会社: https://www.untracked.co.jp/ |