機構長ご挨拶
横浜国立大学は、都市型国立大学としての特性を活かし、多様な学術知と実践知を統合しながら、社会課題の解決と新たな価値創造に貢献する大学像を掲げています。都市空間をフィールドに、分野を越えて知を結集し、社会と協働しながら未来を構想する――その方向性は、本学がこれまで積み重ねてきた研究活動の延長線上にあります。
研究推進機構は、2010年7月に産学連携推進本部と研究戦略推進本部を統合して設置され、本学の研究力強化と社会連携推進を担う中核組織として活動してきました。その後の組織改編を経て、現在は研究戦略推進部門、産学官連携推進部門、機器分析評価センター、URA育成教育研究センターの体制のもと、研究推進機能の高度化と統合的運営を進めています。個々の研究から拠点化・重点化への発展を段階的に展開する「研究強化スキーム」を通じて、本学の特色ある研究の育成と高度化を推進しています。
研究戦略推進部門では、全学的な研究力の把握と分析に基づく研究支援の高度化を推進しています。リサーチ・アドミニストレーター(URA)を中心とした研究支援体制のもと、研究情報分析、外部資金獲得支援、研究企画支援を通じて戦略的研究マネジメントを実践するとともに、科研費をはじめとする基盤的研究費から大型の国の研究プロジェクトに至るまで、各種外部資金の獲得に向けた申請支援を体系的に実施し、採択後の研究推進支援も含め、プレアワードからポストアワードまで幅広い支援を提供しています。さらに、オープンサイエンスの推進、研究広報の展開、博士課程学生に対する学振特別研究員申請支援に加え、安全保障輸出管理にも取り組み、研究者の多様な研究活動を組織的に支えています。
産学官連携推進部門では、産学官連携推進部門では、オープンイノベーションの推進を軸に、企業・自治体等との組織的かつ持続的な連携関係の構築を支援しています。産学官連携コーディネーターおよび知的財産マネージャーが、企業・研究者間のマッチングや連携プロジェクトの形成支援、知的財産の戦略的マネジメントを担い、共同研究・受託研究の推進に加え、学術指導制度等を通じた前段階支援、さらには起業支援にも取り組み、研究の創出から社会実装に至る協働を通じて、産業振興および地域・社会の発展に寄与しています。
機器分析評価センターでは、高度研究基盤設備の整備と共用を通じて教育研究活動を支援するとともに、学外からの分析依頼や技術相談にも対応しています。また、高校生向け機器操作体験プログラムや社会人向け公開講座を実施し、研究基盤の活用を通じた地域・社会貢献を進めています。
URA育成教育研究センターは、多様化・高度化するURA業務において、特に研究戦略の立案・推進を担う機能を強化するため、体系的な育成方法の確立と研修の実践を通じて、研究経営を支えるURA人材の育成に取り組んでいます。URAの配置が限られがちな中小規模・地方大学にも適用可能な育成手法の開発・展開を通じて、日本の「知的基盤の多様性と層の厚さ」の強化に貢献することを目指します。さらに、全国的なURA研修制度の動向と歩調を合わせながら、多様な大学・研究機関と連携し、URAを核とした研究支援人材の育成を通じて、大学における研究経営支援機能のさらなる強化に取り組みます。
本機構は、これまで培ってきた研究基盤と支援体制を礎に、さらなる研究力強化に向け、分野横断・文理融合研究の促進、社会との協働による知の創出と実装を一層加速させ、「世界水準の研究大学」に向けて研究推進と連携強化に取り組んでまいります。
研究推進機構長、副学長(研究・情報担当)
四方 順司


